
日常のこと (150)
少しメランコリックな話でもしてみましょう。
今から数ヶ月前、部屋でパソコンをしていた私に電話が鳴った。
着信名を見ると私の彼女。(以後、「女」と表記)
私 「ん。ほいほい。」
いつものように普通に電話に対応した私でしたがその直後携帯の向こうから
叫び声が聞こえた。
女 「tyao!(以後tyaoと表記)車に轢かれたの!すぐ来て!」
私 「えっ!!?」
私 「今どこよ」
女 「家のすぐ近くの○○のところ。早く来て…」
その指定された○○は家からすぐ近くの場所でいつもふたりで渡っている横断歩道。
テレビも付けっぱなしでサイフも持たずに私はすぐその場所へ向った。
走って数十秒。目に映ったのは横断歩道にある自動販売機に横たわっている彼女と
一人の男性が立っていた。
すぐさま女に話しかけると私に気付いた様子で涙を流している。
いつもの元気な様子とは裏腹になんともか弱い様子で私の名前を呼び続ける。
簡潔に話を聞くと立っている男性の車が横断歩道を渡っていた彼女を轢いたらしい。
その時に頭を強く打ったらしく私がその部分を触っても大きなタンコブが把握できた。
私はその男性にすぐ問いかけた。
私 「救急車は!?」
男性 「ええ、もう呼んであります!も…もうしわけありません…」
女 「tyao… 痛いよ… 痛いよ…」
そんな声を聞きながら一生懸命励ました。
私 「大丈夫だ。大丈夫だよ」
正直大丈夫だという根拠はありません。だがそう言葉をかけてあげる以外は
できませんでした。
見た感じ話もできるし意識もある。ただ負傷箇所が頭なだけに脳内出血などの
可能性はある。今元気でも次第に具合が悪くなる。
私はただただ、頭をなでてあげることしかできませんでした……。
数分後、救急車が到着。
彼女はリアカーに乗せられそのまま救急車へ。
私も同乗すると…
そのまますぐに病院に発車すると思いきやその場で待機。
実はその間受け入れる病院を探しているらしく見つからないと待機らしいんですよ。
これにははっきり言って驚きました。
脳内出血は一分一秒を争う怪我。それなのに待機って…
私は思わず声を荒げて言いました。
私 「早く病院へ向ってくださいよ!」
その隊員の言い分も聞きました。
何もできない自分のもどかしさがすごく悔しかったですネ…。
とりあえずその待機の時に家に走ってサイフを取りに戻った。
本当、それしか自分にはできませんでした。
5分ほど経ちようやく病院先が決まり車は走った。
女 「死んじゃう…私…死んじゃう…」
私 「大丈夫だ!大丈夫だよ!」
私は強く手を握ってあげました。
命には別状はありませんでした。
警察からの事情聴取、
10対0で運転手の完全な過失。
その後彼女は病院へ通院。
慰謝料や保障等などしばらく調べて通院期間は無事保険会社から支払い。
総額100万近くの慰謝料などを受け取りましたが…
後遺症も無く不幸中の幸いとはこの事です。
救急車の中で手を強く握っていた彼女の顔は忘れることは無いでしょう。
人の列に車が突っ込むニュースは最近よく見かけます。
車に乗る人も、普通に道路を歩く人も、
今以上に周囲や運転に気をつけましょう。
ちょっとばかり自身に注意を気にする事で
防げる事故は沢山あります。
自分の人生も、相手の人生も、どうか無駄にしないようにしましょう。
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